2014年12月22日。この小さな図書館は、田んぼが広がる里山にひっそりと開館しました。
早いもので、あれから８年。振り返ってみるとなんだかあっという間でした。個人ではじめた図書館が果たして続けていけるのか。「図書館をやろう！」と決めたものの、やっていけるのかどうかそんな不安はずっと消えることはなく、それでもゆるやかに、自分の一つの楽しみとして、続けてきて、今、ここまで来ることができました。
相変わらず、決して多くの人が訪れるわけではありません。大きな収益もでません。でも、ここは、普段忙しさに追われている日々の中で、見失いそうになることを思い出させてくれる場所になりました。
一人ひとりとちゃんと向き合うこと。ふと立ち止まってゆっくり考えること。自分の好きだったことを思い出すこと。
毎週、図書館のカウンターに立ちながら、そんなことを考えています。
一度忘れかけてしまったからこそ、忘れたくないこと。それを思い出すきっかけを与えてくれる図書館という場所。
ここをつくろうと思ったきっかけも、続けていきたいという思いも、私自身のためなのかもしれません。
でも、楽しみにここを訪れてくれる人がいる限り、ゆるやかにでも続けていきたいと思います。
こうして、今年もまた１年続けることができました。
今までも、これからも、どうぞ、変わらずよろしくお願いします。
